Muranaka Diary2000-2017

ブッちーさんへ

ここ最近2〜3年ほど若手美容師を眺めてるんですが、実に「弱い」と思われる人が多い!
何が弱いかって壁があるとさぁ、すぐにブッちぎるんだもん。「ブッちぎる」っていうのは
明日から出てこなくなる人のこと。 ある面、羨ましいですよ、ぼくからしてみればサ。残される
人の身にでもなれば・・・ったって自分が開放されればいいんだもんね。
このポジションはアイツが掃除してた場所、、、、「クソ〜、クソ〜!」と言いながらさ、トイレ掃除
を代わりにしなければなりません。

どの業界も一緒の時代かも知れませんが突然出勤しなくなるのは絶対に良くない。 困る人もいるのです。
だからぼくは何処かでブッちぎった人は採用しません! うちのスタッフが可愛そうだから。そしてまた繰り返すから。
で、暫らくフリータになり、違うバイトをしてその日暮らしをしては思い出したように美容室に戻る人が
多いらしい。しかし一度離れた業界、シャンプーが嫌いだったのに「またシャンプーかぁ!」という具合に
またブッチぎる。 で、お金が無くなり思い出したかのように2〜3日働いたのだから「給料くれ〜」と言うそうです。
しかも本人が来るなら良いとして出番は労働者の味方、「THE 労働基準監督署」だそうです。その知恵は身についている
ようです。で、「ハローワーク失業保険」はしっかり貰える・・・・ってか。これって矛盾してヘン!
これだもの多くのオーナは泣きますよね。人材不足を抱えているのは若手技術者が育たない、または育てる
環境が不足しているところにあると思いますが・・・。

とにかくさぁ、一度美容師を離れたら自分の方向が見えなくなるよ。 合わない環境にいる必要はないけれど多少の
我慢、辛抱は必要なんだな。それが出来ないなら最初っから美容師はやらないほうがいい。
技術を教える側も教わる側も同じエネルギー使うからね。余裕のない時代、合理的にやらなければサ、ひとりだけ
取り残されるに決まってるんだよ。せっかく免許あるんだから辛抱強く頑張れば先は見えてくるもんなんだ。
ね、ね、遅くないからブッちぎる前に「夢」諦めないで頑張れ!後悔は今は解らないんだからとにかく頑張ることだね。
そしてさ、良い先輩と小指の先ほどの師匠を持つことですわ。。。。
人を幸せにする仕事、自分が不幸になっていては出来ないべ?

ブッちーさんへ