Muranaka Diary2000-2017

厳しい時代

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   美容師ムラナカの将来の美容業界に独り言。

これからしばらくの間は大型店の出店はないかと思います。
逆に地下鉄沿線や新興住宅街にはスタッフ数2〜3人の小型店が増えていくと思います。
これは人材不足が原因。職人が育つ環境が不足してるんです。
美容師という仕事は常に勉強というのがつきまといます。朝早くから
夜は遅くまで勉強や仕事。美容師の仕事を憧れとして、あいまいに見ていると
辛く感じるものです。生き残れる人はこれらを乗り越えることが出来る人。
辛い中からわずかな生き甲斐や楽しみを見つけられる人は自分から
成長していきます。割合は5人にひとりくらいです。
これからの時代、少子高齢社会。礼儀、挨拶、マナーはとても大切になってきます。
また、美容学校を卒業すると東京の美容室に就職を希望する人が多いので札幌の
美容業界は寂しくなり人材も不足してくるわけです。

美容室の景気回復はよくありません。これはお客様の美容室に来るサイクルが長く伸びている
こともあります。高度な技術レベルと共に、半年に一度のご来店は少なくありません。
また、すっかりクーポン券が定着してしまったので、各サロンの基本料金が破壊してしまいました。こうなると
今までの「カット、パーマ、カラー」だけのメニューではお客様を呼べませんので資金投入して新しいメニューを
増やしていきます。「デジタルパーマ、コテパーマ、ヘッドスパ」などの出現です。
それでないと営業として成り立たないのです。技術があるからと言って無駄な時間を
過ごすよりも、メニューを増やしていくか単価を下げて一人でも多くのお客様を呼ばなければサロン経営が難しくなります。
女性の数と美容室の数はすでに飽和状態。一日に来店するお客様ゼロという店は多くなって
くるはずです。
それでも情熱のあるお店は自分とスタッフを信じ、喜ばれる技術を提供してわずかな
お客様でも笑顔をもって接しているようです。いずれにしても技術よりも経営手腕が問われる
非常に厳しい時代に突入しています。どちらも欠けてはいけないということです。

ぼくの場合、わずかなお客様でも喜ばれる店作りに心掛けていきます。潰れても後悔ないよう
笑顔を持って毎日に感謝していきたいと思っています。

こんな時代だからこそ。