9年目を迎えて今までのことなど記憶と記録を頼りにふり返って
ノンフィクションで書いてみたいと思います。
決して順風満帆ではなかった9年間の珍道中。
そして9年目の今、自分が出した答えとは。。。
【第一章】三足の草鞋
今ぼくが勤務している中央店を出店したのがミレニアム2000年7月1日。
その後3年間は心身、サロンワークともに非常に厳しい
状態が続いていた。 顧客なしのゼロからのスタートだが
これでは言葉が美し過ぎる・・・。
出店のスタートと同時に
美容専門学校の講師と顧問を依頼され「自分にできる大役か?」
自問自答、不眠になるくらいかなり自分を問いただした。
色々な方々に相談にのってもらい、悩み続けた末にようやく就任した。
新しいスタッフ間との絆も出来ないまま、さらに新しい人生の出発
だった。
毎週3日間は午前8時30〜午後5時まで学校で授業をおこなった。
講義の無い日は中の島店と中央店をかけ持って接客していた。
今思えば中央店の出店は控えて、
美容学校と中の島店だけで良かったかも知れない。
それでも学校が終わってから、
夕方6時からは待っていてくれたお客さんの
ヘアを担当させてもらった。
帰宅は毎日午前様・・・。
体力的にはかなりきつかったが、精神的に救われる
ものがある。
お金では買えない尊いものだった。 それは
「みんなの笑顔」 帰りを待ってくれていたお客さんや、
スタッフの笑顔と優しさだった。
ぼくにとって唯一の心の支えだった。。。
(続)