Muranaka Diary2000-2017

【9周年SP】今日までそして明日から

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【第二章】 波に乗れるようで乗れない怖さ。。

美容学校と両立してサロンを構えている状態での自分は宙に浮いてるような状況であった。
学校での授業はシラバスがある限り、いい加減なことを教えることはできない。
サロンワークとは違いぼく自身とお客さんとが楽しめる・・・というものではない。
まったく畑が違う。次第に自分から笑顔が消えていった。
心の中では「何かが違う・・・」そればかりつきまとった。
こんな経験は美容師になって初めて体験する。

「いったいオレは教育者なのか?パーマ屋なのか?」

一方、新しい中央店はというと、ご来店されるお客さんの数が限られるため売上が伸びない。
当時クーポンマガジンに載せている店の強さはディスカウントで多くのお客さんを惹きつけていた。
正直いうと羨ましかった。
だが、その時の自分にはその真似は出来なかった。プライドか?葛藤の日々が過ぎていく。
人が相手の職業、お客さんが求めているのは「安さ?」なのか? 悩みは絶えない。。
手作りのチラシは配布した。寒い街角で藤田を先頭に出村、事務員の大窪が働いてくれた。
激戦区の恐さを肌で感じはじめていた。
さらに今まで描いていた「夢」は遠のいていくばかりだった。
どうしても自分の心と現実の波に乗れない、そんな日々が過ぎていく。

(続)