【おやぢの独り言】
新聞記事など見て美容経営者や企業にとって、震災後の経済の動きについては
一時も目を離せない状況ですね。
しかし、展開を読むことができれば、この災いを、
経営的に福となせるかもしれません。
大規模震災後の、今後しばらくの経済の動きを予測すると
『自粛と集中』になると思います。
自粛については、既に様々な面に現れていますね。
消費全般において自粛の傾向は顕著で、派手なことや美容など贅沢なことについては、
ある意味『不謹慎』という捉え方の中で、生活をするために
必要な消費だけが容認される状況になりつつあります。
この環境で、多くの日本人が被災され困窮されているのですから、被災を免れたぼくたちが、
日々の余裕を少しでも被災地のために振り向けようとするのは、当然のことでしょう。
その結果、消費が自粛されるのです。
テレビなどのメディアも、震災を受けて報道を復興に絞り、ポポポポ〜〜ン♪ ”こんにちワニ”と
CMを環境が容認するものに絞り込んでいるのはご存知の通りです。
予定されていたイベントの中止は、全国規模で当然のように中止されています。
本来、消費者を明るく楽しくさせるイベントは、こういう環境でこそ必要かもしれません。
ただ、あまりにも震災被害が大きすぎて、まだ、前向きに気持ちを切り替えて
イベントを捉えることはできないでしよう。
余暇やリクレーションについても、しばらくは極端に自粛されます。
この環境で、同じ人間として、遊ぶ気持ちにはなかなかなれないでしょうし、
派手に遊んでいる経営者などがいれば、会社や店自体の信用さえ失いかねません。
当然、全ての余暇やリクレーションが否定されるものではありませんが、大型連休は
不況時のキーワードと同じく『安・近・短』に限られたものになってくるでしょう。
日本は、既に、財政的に追い詰められた状況にあります。
そういう状況で、この被災を受け、復興に向かわなければならないのですから、
財政的な有事対応が求められるのは当たり前なことです。
阪神淡路大震災においても、震災後のしばらくは、公共投資・事業が震災被害地に集中されました。
規模的にさらに大きな東日本大震災においては、この傾向はさらに顕著になり、
公共投資の大半は被災地に振り向けられ、
被災していない地域においては公共投資が激減するという事態も考えられます。
同時に、日本経済の様々な動きが、被災地の災害復旧へ集中するようになるでしょう。
事業や製造、そして人材が、被災地の状況によって方向性を持ち、
復興に向けて流れが集中していくようになります。
日本は、総力を挙げて、震災復興を最優先させていきます。
今回の震災は、被災地だけが被害を受けたのではないのです。
周辺地域や遠隔地においても、多かれ少なかれ、
間接的、二次的に震災被害を受けることになります。
経営においても、当然に大きな影響を受けますから、
経営者は『自粛と集中』を念頭に経営を考えるべきかと思います。
今、災いを福となすぐらいの、前向きな強い気持ちが必要かと思います。
一方でぼく達一般の消費者の『自粛』は経済において逆効果です。被災地を思う気持ちが
あるなら今迄と同じく消費したいものです。無駄使いや浪費ではなく
日常に必要なもので十分です。義援金や募金活動は短期間で多くをではなく、
少なくても長く続けていくことは必要です。
リーマン世界金融危機から立ち上がろうとしていた矢先の日本において
とても残念なことではありますが、そんな弱い日本ではないと信じています。
これからはもっと長く厳しい状況が続くかと思いますが、必ず明るい方向は見えてくる
ものだと確信しています。先を見据え「福」を呼ぶくらいの気持ちは誰にでも持っている
筈です。
そんなぼくは普段どおりです。
震災に関係なく、潰れるときは簡単につぶれますから。つぶれないように
工夫していきたいと思います。。