今日で今年のサロンワークを終えました。
今、振り返ると本当に一年は早いものです。
その短い一年間の中でどんな人に出会ったのか、
もしかして失ったかも知れないし、すれ違っただけかも知れない。
人とかかわりのある仕事は
とても楽しいが、もしかして難しい直面と出会うこともあり
毎日が同じテーマで進めることは出来ないものです。
毎日カタチのちがう出会いがあり、スタイルのイメージが完成し、それを提供するのが
美容師の役目なんだろうなぁ、、、と、考えさせられた年でもあります。
そう考えると、美容師の仕事ってまるで「双六」。
一から始まり、十を知り、そしてまた一に戻るんですね。。
問題は一に戻るための帰り方。
十を知った者が基本の一(位置)に戻るのもそう簡単ではない。
一から十まで進むには30年ほどかかり、それは若さの勢いも手伝い、
結構、早い感じがします。
そのあとの戻り方は転がるのか、ゆっくり自分の歩幅で歩くのか、
それとも誰かに背中を押してもらうのか。
そんなに容易な答えはなかなかありません。
しかし、そんなことを考えてすでに三の位置まで戻ってきたような
感じがしています。確かに一は見えてるんですが、そんなに簡単に手を伸ばし
届くほどのようではないような気がしています。
社会も複雑化、色んな問題も抱え、その中で人々は模索しながら
生きていかなければなりません。
女性が、ヘアスタイルやお洒落に楽しみを寄せる気持ちは一昔前のようにはならなくなってきたようです。
また、いまぼくが持って描いているヘアスタイルは果たして正しいのか?
そんなことを考えているとやはり一年で成長するにはほんの少しだけです。
「行きはヨイヨイ、帰りはコワイ。。」
本当にその通りの美容師職業、来年は残りの三から一つを減らせるといいなぁ。
それは自分の使命感でもあるし、未曾有の世界に飛び込み、自分の生き方が
どんなものだったのか、いつかそれはなんらかの形でお役に立てられると
信じています。
こんな自分の背中を押してくださった皆様に心から感謝し、ぼくの
2015年のサロンワークを終えることにします。
来年も試行錯誤、益々厳しくなる業界ですが、まだ頑張りますので
どうぞ宜しくお願いいたします。
また皆様におかれましても、素晴らしい2016年をお迎え下さい。
本当にありがとうございました。
感謝
村中ひろし