Muranaka Diary2000-2017

見えたゴール

2016年の仕事納めをしました。一年間お疲れ様です。

さて、

今年の春、部屋の身の回りの掃除をしていたことですが

その時に一通の手紙を見つけて、何となく気になって手にとり、

これは何だか記憶にあるなと目を通してみたら、なんと15年も前に書いた自分宛の手紙だったのです。

15年前、街の中に出店して1年目。集客で毎日が苦しかった悶々とした日々。

今日は今年最後の日記に原文そのまま書いておきます。

「今、俺はとても苦しい。そして孤独だ。だからと言って誰も助けてはくれない。

それは俺が自分で決めた道なのだから。

自分で責任をとり夢を追うのか、現実を見つめ直すのか、

今の俺にはどうすればいいのか、さっぱりわからなくなっている」

「さぁ、どうする? 明日も飲まず食わず、来るはずもないお客を待つのか? 

そしてまた日が暮れてここ(家)に帰ってくるだけなのか? 

俺の持っている技術なんて他の美容師からみたら十分の一程度、大したこともないだろう。

何故俺はお客と会話ができないのだろう? 悔しいな。逃げてしまったほうが楽かな?楽だろうか」

「もう、自分が嫌になってきた。全部が嫌だ! 何をしても上手くいかない。もがけばもがくほど

違う道で迷子になりそうだ。

このままでは信頼しているスタッフを裏切ってしまうかも知れない」

「もう限界かな、10年後の俺よ、どうなっているんだろう。もしかして違う仕事してるかな。

答えのない道のりもきついな」

「でもこんなことは過去にもたくさんあったな。美容学校でも最低の点数で卒業できたし、

多分、最悪の点数で国家試験も合格したんだろう」

「さあ、今はどうする? こんな筈じゃなかったのに、スタッフの顔を見ると

愚痴ってることは言えないし、上手な集客はやっぱり出来ない。

それが何故出来ない? プライドか? 客にはそんなプライドなんて関係ないんだろうよ」

「そんなに悩むなら普通のパーマ屋としてやればいいんでない? 肩の荷が下りるぞ。

過去の名誉や肩書から逃れられるだろう」

「10年後も今の気持ちのままなのか、いったいどんな道を歩いていくのか。

俺が安らいで笑顔を持って仕事しているだなんて考えられない」、、、、。

と、こんな感じで書かれてあったのです。

ところで今、どうやら自分はゴールの手前にたどり着いたようです。結論から言えば、

苦労とその先にあったものを乗り越えたのかも、という美談義かもしれません。

そして気づいたら多くの富を手にしていた。でもそんなものは何の役にも立たない。

もっともっと大切なものがある。15年の苦楽を味わったからこそ大切な事に気づいたかと思うのです。

そしてあの頃の自分に伝えたい。オレは大丈夫だったよ、、、と。

笑って、たまには涙を流しながらも目標としていたゴールが見えてきたようだと。。

そのように、あの頃の自分に教えてあげたい。。

今年一年を通しての締めくくりとして、皆さんに是非、伝えたいことがあります。

それは、、、

幸せというのは苦労の積み重ねの上にあるものです。

そして、

成功は失敗の積み重ねから生まれるものでした。

そして、

それは何度も幾度も同じように繰り返される。

それが試練というものだったのです。。。

今年も一年間、RIBBONS、RIBBONS CLUB をご利用くださり

本当にありがとうございました。

また、来年は一味ちがうRIBBONSムラナカの姿を見ていただければ、とても

嬉しいことです。

来年、2017年が平和な社会であるとともに、皆様におかれましては

健康第一にお過ごし頂くことを心から願っております。

一年間、本当にありがとうございました。

感謝

RIBBONS 村中ひろし