Muranaka Diary

2020.11.30

旅の中

ありあまる情報の波打ち際で

人は今、行ったり来たりしている。

本当は自分とは何の関係もない情報や

映像の波に揉まれ、

人びとは幸せになったり

不幸になったりしている。

上手く波乗り出来る人もいれば

今にも溺れそうになっている人もいる。

人生の価値というものが

限りなく多様化しているこの時代の波を

それでも

人々は、案外上手く泳ぎきろうとしているように

思えるし

ある日、あっけなく溺れてしまうようにも

見える。

 

けれど、

今のぼくは旅の中の暮らし。

旅をするようになってから

自分には関係のない情報には

まるで興味がなくなってしまった。

今のぼくに気がかりなのは

その日の天気と明日の空模様、

ぼくの旅の生活がつつがない日々であること

そして

向かう先がいつまでも

平穏無事であることだけだ。

 

この旅の中で、

自分の眼で見たこと、

自分の耳で聞いたこと、

自分の体で感じたことしか

ぼくには分からない。

自分が直接体験しないことを

ぼくはいつのまにか信じなくなってしまった。

 

旅が人間的だ、幸せだってことは他人には言えない。

本当のことを言えば

人は誰だって自分が生きたいと思っている人生を

生きているに過ぎない。

人は誰でも自分が想像できない人生を

生きていくことは

実はない。

 

旅の途中、好きになってしまった場所で

好きになった人の中で

一緒に好きな暮らしをする事を人生という。

そして

自分の目と心と体で

そのことを確かめに行くために

旅がある。

こだわりのない心で

自分自身の人生を旅し続けている者を

旅人という。

 

 

 

 

 

 

 

今月もダラダラ日記にお立ち寄りくだり、

ありがとうございました。

明日が元気な一日でありますように…。

 

感謝