Muranaka Diary

2022.03.19

除雪車から見える…

ぼくの今季の除雪時間、250時間は超えたであろう。

軽油が高い、価格の変動は給油するたびに

感じたねぇ。

雪が降れば当然、除雪とは雪かきとも違う場合がある。

一つには集めた雪を整地する目的と、

町内近辺の道路の轍を削る目的があるんです。

朝、それを行うと出勤に行く人が多く、

昼はラーメン屋に来るお客さんの車、

夕方、犬のお散歩とお買い物に行き来する奥さま、

なんと、ラーメン店付近は5叉路になっていて

混雑している。

信号機?つけなきゃ。。

 

夜は重機の音がうるさいのでご近所には気を遣う。

要するに、じっくりと除雪作業が出来なかった。

今シーズンはフル稼働、雪を置く場所が無かったので

ラーメン店の駐車場を一つ潰した時期もあった。

ロードヒーティングの上に排雪なのだから

何と贅沢な雪なんだろう。。

 

それにしても背の高い除雪車、ホイルローダーと言う。

そこから見える景色は初体験が多かったです。

それは人ですね。

毎年、札幌市の除雪車がここに置いている雪、

 

「コラ!お前、ここに置くな!」

「歩行者の邪魔になるべや!」

「今から警察を呼ぶからな!」

 

と、近所さんでもないオヂサンもいたし、

「ありがとう」とも見ず知らずの人に

言われたし、、、

ジーッとこちらをガめって壁にぶつかって1人で怒っている

オヂサンも見かけたし、

無視してバケットの上を歩くオジサンもいた。。

毎朝、雪かきとスコップを持って歩いているオヂサン、

ソリにサルを乗せているオヂサン。

この類いはみんな退職して年金暮らしかと

自己判断。

 

「いつも有難う…」と言うご近所さん、

頂きものまでされたら余計頑張れるねぇ。

ありがとうございます?

 

除雪って、実は全ての人を喜ばせることはない。

自分の家の前のやり方があるようで、

「雪は溶けるからウチの前はいいから…」

そこのご近所さんの家の前はいつも手付かず。

夜、除雪なんかすると、一番イヤだったのは

お宅に止めてある車からの何回もパッシング。。

 

「うるさいからやめて」

の、合図なのだろうか。

でもこの場所は道路が狭く、轍があって

車がよくスタックする。整地をするなら交通量も

歩行者もいない今しかないんだけどなぁ。

でも、やめとこう、、、

 

と言うようにオペレーターとしてはやりづらい

場合がある。

ご近所さんはほとんどが高齢者、足腰も

痛くなるだろうし、良かれと思ってしても

相手からは迷惑な事でしょう。

ウチの前に札幌市の除雪車が入ってくれたら

いいのだけど、袋小路までは来てくれない。

この一本道の除雪だけでは贅沢なものだから、

つい、大雪が降ったらご近所や周囲を重機でして

あげるのも良いと思う錯覚に陥いるが、

来シーズンは遠慮しておこう。

 

今シーズンは雪が多く、スタックする車が

本当に多かった。。

それに出会う度に引っ張り上げ、喜ばれることに

感謝した。

こんな簡単なことなのに、あんなに喜ぶ人の

顔は忘れられない。

遠い昔になるけど、

それはこんなヘアカットなのに、

満面な笑顔になってもらったことに似ていた。

 

次期シーズンは雪が少ないことを祈るだけです。