Muranaka Diary

2018.10.31

希望の瞳

天候不順と向き合って終えた神無月の10月。

神無月とは神様が出雲大社に集まるという俗説がある。

今月は北海道には神様がいなかったようだ。。

この神様が留守の間、ぼくの旅は震災地を歩いていた。

そこには多くの哀しみ、哀しみの奥のわずかな笑顔、

たまに見せてくれる多くの笑顔から垣間見える悲しさ。。

いつの間にか、この土地の土を運んだり廃材を片付けたり、

そうしていると、以前の人々の平和な暮らしを想像する。

どこまでも続く水田地帯、少し歩けば豊漁の海が見える。

静かで平和な町だったにちがいない。。。

今はこうだけど、また新しい灯が付くまでこの町の人々は

自力でも立ち上がる事だろう。そんな底力を見させて頂いた。

 

神無月も終わり、神様はこの町に戻って来る。

まだあどけない希望の瞳、とても印象的だったよ。

生きる希望、朝が来る祈り、明日からの夢、

そんな夢を叶える約束をして、この土地を離れる事にした。

明日はまた隣の町でどんな人々が待っているのか、

希望の瞳に出会うことを祈りつつ、ぼくの旅はまた続く…。