Muranaka Diary

2018.11.08

恩返し

この時期になると美容院では今月派、年末派に

分かれてご来店される。毎月来るお客様も少なくない。

今月中にご来店されると次回は翌年1月もしくは2月に。

どうしても隙間ができる11月。

おおよそ美容室の利用は年間6回。若い女性のサイクルは少し長い。

半年に一度でも遠くからちゃんと来てくれるお客様もいる。

来店サイクルは特に勉強したわけでもなく、経験上、職人にはよくわかる。

だから最近見えないとか、サイクルが長くなると体調などが心配になる。

ロストするお客様はゼロ。落ちてフラれ過ぎて、それでも残ってくれた

お客様だから全てのお客様をぼくは知っている。出戻りのお客様も

少なからずいる。

悪いお手本だが、特に「いらっしゃいませ」とか言った事がない。

「やっ!こんちわ!」

こんな感じ。今更、「いらっしゃいませ」など敬語や営業語は

使わない。。コレ、本当にダメなんだけど。。

もちろん申し訳なく思っているんだけど、今更照れ臭くて言えない。。

そんな事はお客様の方がよく知っている。

「なんと恵まれてるんだ、キミは⁈」

よく恩人に言われる。いや、本当にダメな例なので特殊だと思ってください。

それでも良い事もある。

ココロの中の100を話せる。似合う、似合わないなど、それは何故なのか、

それらを詳しく説明する事が出来ること。

そしてお客様は遠慮なくココロの中の50を話してくれる。

プライベートの相談やジョークの連発は毎日なんです。

ぼくが話す話題の全てはあり得ないくらい本音。

完全にぼくのファミリー。おばぁちゃんもいれば、お孫さんもいる。

だから下手くそな営業は出来ない、しない。

新しいお客様は毎日もいないから、今のお客様が減って減ってゼロになったとき、

ぼくは暖簾を下げる。もしぼくのお客様が大雪で動けないならお邪魔して

玄関先でカットする。春になったら染めてあげる。

そんなファミリーに期待されている分、何かで応えなければならない。

これからの恩返しはどうあるべきなのか、それは自分でもよくわかっている。

それでも、いつも背中を押されている…。

さぁ今年もあと50日くらい、やんちゃなおやぢ、頑張ります。

あらためて、ありがとう!

 

感謝