2024.05.22
全国的な話題として、最近ニュースに
なってるのが美容室の倒産。
絶対に機械や人工AIなどに任されない業種
なんですけど、閉店や廃業が続いているのは
割と大型、中型店のようです。
人、スタッフが確保出来ないことに加えて
春の値上げラッシュにサロンの技術料の値上げ、
それに敏感な消費者の店離れなど、さらに
新規のお客様の獲得が出来ない状況とか、
そういう事が重なった事にも原因があるようです。
昔、自分が経験したのですが、どうしても
価格競争に加わらないといけない状況になり
チラシより、
ホットペッパーなどのクーポンに頼るようになりました。
今ではどんな広告でも新規客は中々獲得出来ません。
広告費ばかりに経費がかかり、悪循環に
なりました。結果的にお客様と出会うのですが
一回きり。安さを求めているお客様にどんな工夫を
しても目的意識が違うので一見のお客様になりました。
「押してもダメなら引いてみろ」 と、言いますが
引いては店が倒れてしまうのが今の時代です。
むしろクーポンなど掲載の無い技術派のサロンの方が紹介で
ご来店されているようで、今でも根強い経営をしています。
では1人でする個人店はどうかというと
限られた施術時間のメニューでしか出来ず、
こちらも無理と無駄が発生します。
アシスタントや助手がいるならまだしも、
1人には限界があるのです。
新規客は取れず、開店と同時にお子様お一人、
時間の間隔が空きその間に電気料金が発生しても
閉店間際にシャンプーのみのお客様がいる日があったり、
とても効率が悪いのです。
また誰も来ない日が何日も続く場合もあります。
出来る客数に上限があり、客数は増えず減って行く
サロンも多いです。
魅力は自分の世界観が作れて一人のお客様に
集中出来る事です。
しかし、それを求めているお客様は少ないです。
ある程度の雰囲気は美容室には必要。必要とする
人、モノが揃えられません。
掃除洗濯、後片付けも全て一人で済ませます。
後継者がいないので、やがて
閉店廃業の選択をしなければなりません。
どちらにしても経営者がサロンに出ている美容室は
地域や立地条件によっては生き残りに強いです。
1000円カットの強みはこういう景気の時です。
ただ手入れが楽で早く終わればいいお客様向き。
安く出来る事は嬉しい事です。
2日がかりで考えて、長い日記になってしまいましたが
美容師の職業はとても奥深く、肉体労働です。
そして毎日が勉強、さらに気持ちのある接客を
しながら施術をしています。お客様にとってそれが
嬉しいと喜んで頂けるなら美容師はやり甲斐を
感じます。でもそれが窮屈と思われるお客様も
いる事でしょう。どんなに頑張っても二極化に
なります。それでも多くの美容師の努力を見てきた
自分ですが、時代の変化とスピードに中々溶けづらく
難しくなって来ました。若い美容師は描いていた夢を
諦めず、失敗から多くを学べるので前に進んで
欲しいと思っています。
そしてお客様は
より親しみやすい美容師さんが見つかり
ますように祈っています。