Muranaka Diary

2020.05.31

向かう先は…

 

昨年の今頃、色々な出来事があって、

それでも今思うと、とても幸せで、どんなに贅沢を

していたのだろう。

 

友から魚釣りを教わり、釣れない釣りでも

それでも魚の気持ちも分かり、海は見ているだけで

そして海の声を聞いるだけでも楽しかった。

 

山へ行けば、どんなに険しい道でも迷う事なく

背中に背負った山の恵みを背負い、無事に下山。

体力の無さを感じるが、気力の豊富を感じた。

 

全国の何処そこでカットの腕試しがあれば

どこにでも走った。

飛行機に乗り、電車に乗り継ぎ、

一つが終わると新幹線に乗り、次の会場へ行く。

 

遠くの人からぼくを必要としてくれるなら

どんなに疲れていても、どんなに

辛くても笑顔でお手伝いをさせてもらった。

感謝される言葉に、ありがとう。

 

海に落ちる夕陽を見て北海道震災地を想い

祈る気持ち、被災したあの子は元気かなぁ。

明日でも行ってみようかな。

 

ふと蘇る今までの自分の生き方に

少しは後悔、少しは喜び、心の内の50パーセントを

青い空に語る。

 

この人に救われた自分、あの人に救われたぼく。

その人に手を差し伸べられ頑張るよ、あの人に

手を差し伸べて、頑張れよ。

励ます言葉、いただく言葉の重さに喜びを感じた。

 

いつのまにか自分の畑が賑やかになり、

植物の成長と強さに感動。

作物は夜に成長して幸せは苦労から誕生する。

 

……。

全ては幸せに生きた昨年の今頃のことだった。

今、人々は過去の経験から学び、それぞれの苦難に

立ち向かう。

その先は暗くてとても怖い。

いつまでもこの険しい道を迷いながら模索して

歩いている。

 

ここには綺麗なドラマも無いし、ストーリーもない。

誰も通った事のない道を歩むしか方法がないのだ。

しかし、

人々が今日もその道を無事に一歩を踏み出し、

少し休憩しながらでも日常を取り戻そうとする

向かうその先に待っているのは

明かるい未来かと思う。

 

ぼくたちに与えられた武器はたった二つ、

「勇気」 と「希望」であろう。

 

 

 

5月の終わりに…