Muranaka Diary

2022.09.12

それなりに…。

昨日の続きを書きますね。

ぼくがロンドンにあるヴィダルサスーンの

カットスクールに入学したとき、

初めての勉強で学んだ事は「ボーンストラクチャー」

という骨格理論でした。

頭の骨格と言えば、日本人は頭上から見ると

おにぎりのような三角形、西洋人は

長方形、卵のような形なんですね。

真横から見ると西洋人は顎の先端から後頭部までの

奥行きがあり頭のハチが小さめなんです。

 

ぼくたち日本人やアジア人の多くがその逆。

どちらも簡単ではありません。

しかし、骨格ばかりは変えられませんので、

それを理美容師が髪の毛を美しい形へと

作り上げていくわけです。

女性は横顔がシャープに綺麗に、正面が可愛いイメージを

意識して作れば良いと思います。

立体的に作ればアジア人はとても綺麗ですよ。

ですので骨格は見落とすことが出来ない

大切な要素なのです。

サスーンでは骨格一部分を示してラインの位置を

決めています。

ネープ(襟足)の位置をファーストボーンと呼称しています。

いわゆる点と点を線で繋ぐとバランスのとれた

作品が完成します。この延長を展開して

ヘアファッションが完成されて行く事をサスーンや

サスーンチームが作品として数多く残しています。

 

その他ですが、西洋人にパーマやカラー剤は

日本製のものでは弱過ぎて使えません。

パーマはかからず、カラーも染まりません。

逆に、

海外の薬品を日本人に使うと強すぎて

髪の毛や頭皮が傷みます。

これはキューティクルの構造が違うので

薬品のアルカリ濃度も西洋人に合わせているのです。

そんな事を知らずに、太めのロッドを

使い、パーマをかけてもらったぼくはチリチリの

パンチパーマ風になったのはいうまでもありません。

3sと昨日から書いているのですが、これは

スライス、ステム、シェイプの頭文字をとり、

3sと呼んでいます。

①スライスとはカットする部分の毛束の幅

②ステムとはカットしようとする頭皮に対する角度

③シェイプとはカットしようと櫛でとかし引いてくる

ことを言います。

 

さて、

また機会があれば書き止めておきますね。

わかりづらく、奥の深い話でごめなさい。

これからも、少しでも美容師さんの活動を見守って

くださいね。

 

それではまた明日〜

🙇‍♂️